2019年今年も流行ノミネート語が発表されました!
新元号『令和』や、盛り上がったラグビーワールドカップから『ONE TEAM』『笑わない男』などのラグビー語や大ブームを起こしたタピオカを飲むことの通称『タピる』など、よく耳にしたなーという言葉の中。『おむすびころりんクレーター』という言葉が入っています。
クレーターの名前のようですが、私自身初めて耳にした言葉だったのでどんなクレーターなのかまた。意味や由来について気になったので調べてみました!
おむすびころりんクレーターの意味や由来は?
『おむすびころりんクレーター』は『はやぶさ2』が今年4月に生成した人工クレーターの名前です!
2019年4月25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機『はやぶさ2』が小惑星『リュウグウ』の表面に金属の塊をぶつけた地点に、直径10メートルほどの凹みができていることを確認した。これを人工クレーターという。
〈左が2019年3月22日、右が2019年4月25日に撮影されたものです〉
小惑星に人工的にクレーターを作ることが出来たのは世界初!
〈引用:ITMediaNEWS〉
『おむすびころりんクレーター』という名前は今年8月に発表されていて、隣接するおにぎりのような形の岩がクレーター内に転がり落ちそうに見えることから命名されました。
〈参考:JAXAはやぶさ2プロジェクト〉
下の方におむすびのような三角の岩があり、これが点線内のクレーターに転がりそうになっていますね!
小惑星の名前も『リュウグウ』なので、リュウグウ表面の地名も世界各地の子供向けの物語にちなんだ名前を付けることになっていて、公式ではなくプロジェクトチーム独自提案の愛称という扱いです。
ここでアポロ群に分類される地球近傍小惑星の一つの『リュウグウ』は一般から公募した名前です。『リュウグウ』という命名された決め手はいくつかあります。
1.『浦島太郎』の物語で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、『はやぶさ2』が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なること。
2.小惑星1999 JU3(リュウグウと名付けられる前の名前)は水を含む岩石があると期待されており、水を想起させる名称案であること。
3.既存の小惑星の名称に類似するものが無く、神話由来の名称案の中で多くの提案があった名称であること。
4.『Ryugu』は『神話由来の名称が望ましい』とする国際天文学連合の定めたルールに合致し、また、第三者商標権等の観点でも大きな懸念はないと判断したため。
〈参考:ウィキペディア〉
2019年1月までに13箇所名前が付けられています。
例えば、
4番目に大きいクレーターはモモタロウクレーター
5番目に大きいクレーターはキンタロウクレーター
6番目に大きいクレーターはキビダンゴクレーター
最も大きいクレーターはウラシマクレーター
最も大きい岩はオトヒメ
地名が書かれたリュウグウの画像です。
※『アリスの不思議な国』と『トリニトス』は小型探査機着陸地点のニックネームでIAUに認められた地名ではありません。〈引用:JAXAはやぶさ2プロジェクト〉
『おむすびころりんクレーター』がノミネートされた理由とは?
『おむすびころりんクレーター』がノミネートされた時、私もですがピンとくる人が少なかったようです。
そもそも、『ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネートされる専攻基準は何なのでしょうか?調べてみると、
候補となる言葉は『現代用語の基礎知識』(自由国民社・刊)の読者アンケートの結果から編集部によって選出された30語から50語が候補としてノミネートされ、その中から新語・流行語大賞選考委員会(選考委員7名)によってトップテンと年間大賞が選定されます。〈参考:ウィキペディア〉
この『現代用語の基礎知識』の内容は6つのカテゴリーに分類されています。
・カテゴリー1 時事・社会(令和/軽減税率/老後2000万円不足問題老後2000万円不足問題など)
・カテゴリー2 流行・若者(タピオカミルクティー/サブスクリプション/パプリカなど)
・カテゴリー3 キーパーソン(あいみょん/渋野日向子/霜降り明星など)
・カテゴリー4 発言・日本語(戦争しないとどうしようもなくないですか?/お前らテープ回してないやろななど)
・カテゴリー5 商品など(ボヘミアン・ラプソディ/あなたの番です/タラタラしてんじゃねーよなど)
・カテゴリー6 キーナンバー(9秒97 男子陸上サニブラウン日本記録更新/450億円 かんぽ生命の1カ月の営業ノルマなど)
当時はあまり大きくニュースにはならなかったものの、小惑星に人工的にクレーターを作ることが出来たのは世界初ということもあり、『おむすびころりんクレーター』は『現代用語の基礎知識』に載り、読者さんの応募が多かったのが理由のようですね!
おむすびころりんクレーターの意味や由来は?まとめ
探査機『はやぶさ2』が世界初の小惑星リュウグウに人工的にクレーターを作ることができました!
また、名前の由来や意味は、
・小惑星リュウグウ表面の地名も世界各地の子供向けの物語にちなんだ名前にする
・この人工クレーターのすぐ脇にある岩がおにぎりのような形をしていて、いまにもクレーターに転がりそうに見える
という理由から命名されました。
おむすびころりんクレーターが『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされた理由は、
・候補となる言葉は『現代用語の基礎知識』の読者からの応募から編集部によって選出されるので、多くの読者が世界初の快挙である人工クレーターの名前を選んだからだと思います。