猛威を奮った台風19号は各地の河川を氾濫させ、堤防が決壊した地域もでました。
未だ情報が追いつかず、浸水被害に遭われた家屋は相当な数になっているかと思います。
これから、浸水した家屋の後片付けがありますが、浸水被害を受けた家屋や車は泥などだけではなく、下水も混じっているため、細菌やカビの繁殖があり、とても不衛生な状態になっています。ですのでここでは感染症防止のため消毒ポイントや必要な道具を紹介したいと思います。
水害後の感染症を防ぐポイントと必要な道具!
水害後の家屋の清掃ポイントと必要な道具、そして注意点です!
清掃時の注意事項
厚生労働省のサイトにある『被災した家屋での感染症対策』をまとめました!
(参照:厚生労働省公式サイト)
- ドアと窓を開けてしっかり換気すること!
- 汚泥は取り除きしっかり乾燥すること!
- 清掃中のケガ予防に手袋を着用すること!
- ほこりを吸わないようにマスクを着用すること!
- 清掃が終わったらしっかり手洗いすること!
それぞれ詳しく説明したいと思います。
ドアと窓を開けてしっかり換気すること!
数日して自宅に戻るときは、屋内にカビが発生していることがありますので、まずはドアと窓を開けて換気しながら作業して下さい!
汚泥は取り除きしっかり乾燥すること!
泥が残った状態では消毒しても効果が薄れますので、必ず泥を取り除き乾燥させてから消毒して下さい!
清掃中のケガ予防に手袋を着用すること!
傷口から感染しますし、消毒液や洗剤が皮膚に直接付くのを防ぐためにも丈夫な手袋や底の厚い靴を着用し、肌が出ないよう長袖長ズボンで作業して下さい!
ほこりを吸わないようにマスクを着用すること!
土ぼこりが目に入って結膜炎になったり、口や鼻から入り肺に炎症を起こす可能性もあるので、ゴーグルとマスクを着用して下さい!
消毒に必要な道具と使い方
汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用して下さい。
家庭用塩素漂白剤に含まれています。ノロウイルスの対策の際に使うことでも有名です。食器や浴槽などに使うと効果的です。
使用方法
食器類・流し台・浴槽で使用する場合は0.02%に希釈する。
①食器用洗剤と水で洗う。
②希釈した消毒液に5分間漬けるか、消毒薬を含ませた布で拭き、その後、水洗い・水拭きする。
③よく乾燥させる。
家具類・床で使用する場合は0.1%に希釈する。
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。
③金属面や木面など色あせが気になる場所は、水で2度拭きする。
対象物が色あせ、腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、アルコール、
塩化ベンザルコニウムを使用して下さい。
医療機関の消毒や食中毒対策などに用いられていますもので、手指や家具、家の床などに有効です。
使用方法
食器類・流し台・浴槽で使用する場合は0.1%に希釈する。
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。
家具類・床で使用する場合は0.1%に希釈する。
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。
水害後の感染症を防ぐ消毒ポイントは?まとめ
水害後の家屋の掃除には
・マスク、ゴーグルまたはメガネ、手袋と底の厚い靴を着用
・肌の露出を控え長袖、長ズボン
・消毒洗剤はドラックストアやホームセンターに売っているハイターや逆性石鹸を使用する
気が遠くなる作業ですが、一番はご自身の体が大事ですので無理しないのが大切だと思います。感染症や怪我などにお気を付け下さい。