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異常震域とは?その原因と過去の事例は?

7月28日(日)3時31分頃、宮城県で最大震度4を観測する地震がありました
ところが震源地は宮城でもなく、東北でもなくだいぶ離れた三重県南東沖でした。

このように震源地から遠く離れ所まで揺れが伝わることを『異常震域』と呼びます。異常震域過去にも何度かあったそうです。
『異常』って言うし、これだけ広い範囲で揺れるってなんだか気持ち悪いですよね。『異常震域』って一体何なのでしょうか?その原因も気になります。

この記事では

  • 異常震域って何なのか
  • 異常震域が起こる原因
  • 過去の事例

を紹介します!

異常震域って何なのか?

地震は普通、震源地から円を描くように揺れが伝わり、距離が遠くになるにつれて震度は小さくなります。今回のように震源が深い地震で、遠い地域に強い揺れが伝わることを『異常震域』と呼んでいます。

通常の地震の震度分布とは異なり,震源の真上の震度は小さいが,遠く離れた場所で大きなゆれが観測される現象,またはその地域。〈出典:コトバンク〉

かつて地中に地震が伝わる特別な抜け道があると考えられ、と呼ばれていたそうです〈出典:ウィキペディア〉

今回起こった『異常震域』は三重県南東沖でM6.5、震源の深さは約420kmの地震が起こり宮城県で震度4を観測しました。

 

かなり広範囲に揺れましたね。

そして『異常震域』で頭に入れておかないといけないことは、異常震域現象が起きた場合、緊急地震速報を流すことや予知は非常に難しいということです。ですのであらかじめいつ地震が起きても大丈夫なように備えておくこと、そして、揺れを感じたらすぐに適切な対処をすることが大事です。

異常震域の原因は?

異常震域』の原因は何でしょうか?
気象庁によると、地球内部の岩盤(プレート)の性質の違いによるものだそうです。

大陸プレートの地下深くまで太平洋プレートなどの海洋プレートが潜り込んで(沈み込んで)います。通常、地震波は震源から遠くになるほど減衰するものですが、この海洋プレートは地震波をあまり減衰せずに伝えやすい性質を持っています。このため、沈み込んだ海洋プレートのかなり深い場所で地震が発生すると(深発地震)、真上には地震波があまり伝わらないにもかかわらず、海洋プレートでは地震波はあまり減衰せずに伝わり太平洋側に揺れを伝えます。その結果、震源直上の地表での揺れ(震度)が小さくとも、太平洋側で震度が大きくなります。〈出典:気象庁公式ホームページ〉

つまり、大陸プレートの下で地震が起きても大陸プレートは硬いので揺れが広がることはないですが、海洋プレートは柔らかいので海洋プレートの下で地震が発生すると広範囲にあまり減衰せず揺れが伝わるということです。

異常震域

 

揺れの大きさは地盤の弱さによっても違いが出てきます。

過去の事例

過去にも何度か『異常震域』がありました。

 

今回と同じく三重県沖で過去90年間に3回も『異常震域』がありました。

2007年には京都府沖の地震(震源の深さ370キロメートル)が遠くはなれた北海道で最大震度4が観測されたり、2013年の東京の鳥島近海(震源の深さ450キロメートル)の地震では北海道から関東まで最大震度4を観測しています。

 

異常震域 まとめ

地震にも種類があるなんて知りませんでした。日本は地震大国と言われ実際、頻繁に地震が起こっています。
いつ、大きな地震が起こってもおかしくないと言われていますから、地震には敏感になっていなければならないですね。ただ、寝ている方が多い深夜や朝方の地震はすぐ動けないのでほんと怖いです。

最後まで読んでくださり有難うございます!

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