ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が23日、日本に訪問します。
38年ぶりの来日ということや、世界中で人気のフランシスコ法王ということもあり今回の来日は注目されています。
[blogcard url=”https://mogumogu-foods.com/romakyoukou-rainichi-schedule-2865/”]
そんな中、NHKのネットニュースでは、こんな記事がありました。
NHKは、これまで「ローマ法王」とお伝えしてきましたが、今後「ローマ教皇」とお伝えします。
『ローマ教皇』、『ローマ法王』、そして『枢機卿(すうききょう)』という言葉もあります。
それぞれの違いについてや、どれが正しい呼び名なのか調べてみました!
ローマ法王と教皇の違いとは?
まずは、メディアでも呼び名が別れている法王と教皇の違いについて、調べてみます。
『法王』も『教皇』どちらも『pope』と英語表記され、意味はカトリックの最高賢威です。
ですので、英語では『法王』も『教皇』も同じ意味なんです。
日本は宗教上のいちばん位の高い人を指した『法王』と訳すか、教えを授ける最高位の人を指す『教皇』と訳すか統一していなかったためです。
また、時期やきっかけの影響もあります。
『法王』とは、日本政府が太平洋戦争が始まって間もない昭和17年(1942年)にバチカンと正式に外交関係を結んだときからの呼称です。
『教皇』とは、日本のカトリック教会が1981年のヨハネ・パウロ2世来日時にそれまで併用して使っていた呼称を『教皇』に統一してからの呼び名です。
つまり、日本政府は『法王』と呼んでいて、カトリック教会は『教皇』と呼んでいたということです。
枢機卿とは?
『法王』と『教皇』以外にも同じような意味を持つ『枢機卿(すうききょう)』はカトリック教会において教皇の助言者たる高位聖職者のことを言います。
枢機卿の任命は教皇によって行われます。
枢機卿の主な役割は2つ。
〈参考:ピクシブ百科事典〉
『枢機卿』は『法王』『教皇』とちょっと違う役割なんですね!『法王』『教皇』の右腕のような存在という感じでしょうか。
ちなみに日本にも枢機卿がいらっしゃいます。日本人の枢機卿としては6人目で2018年5月に教皇フランシスコが新任の枢機卿14人のひとりとして発表しました。
前田万葉さん。昭和24年3月、長崎県新上五島町生まれ。
広島教区司教などを経て平成26年から大阪大司教区大司教。2018年6月29日に枢機卿会議が開かれ、任命された。
法王と教皇どっちが正しいの?
『法王』も『教皇』もカトリックの最高賢威という意味ですが、どっちが正しいのでしょうか。
日本のカトリック会である、カトリック中央協議会は38年前にヨハネ・パウロ2世が来日した際、『教皇』の呼び方に統一してきたそうです。
そして、11月20日に外務省は『教皇』を正式な呼称にすると決定しました。
ただ、メディアではまだ対応が割れているそうですが、今後は『教皇』が正しい呼び方となるようですね!
〈参考:Jcastニュース〉
フランシスコ教皇とはどんな人?
アルゼンチン出身の本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ2013年3月13日にフランシスコ教皇となりました。
フランシスコ教皇は世界中で大人気なのですが、人気の理由について紹介します。
「エコ」を自ら実践する「庶民派法王」といわれていて、ツイッターを使いながら世界中の人々にメッセージを伝えている。
自分の住居を公開したり、車も大衆車を使用。
法王になった当初は、誰にも気づかれないよう、普通の司祭服でローマの街へ出てホームレスの人などにパンを配ったり、施しをするために外出していたという。
反社会勢力に対する運動も行っており、イタリアのマフィアに対しては破門を宣告するなど、つねに弱者目線からのメッセージを発信している。
また、以前の法王ハネ・パウロ2世は、26年の在位中に104回も外国を訪れており、つねに世界を飛び回っていたため「空飛ぶ法王」とよばれていたが、フランシスコ教皇はそれを上回る頻度で外国を訪れています。
弱者の味方で世界を飛び回っていることから、映画のヒーロー『スーパーマン』に例えられ「スーパー法王」といわれている。
宗派を問わず、世界中で人気がある法王なので、フランシスコ法王は毎週日曜日を行っている、バチカンにあるサン・ピエトロ寺院でミサには世界中から多くの信者が集まります。
最大5万人が参列することができる寺院前の広場には、4台の大型モニターが設置され、その様子を見ることができるようになっていますが、サン・ピエトロ広場はまるで野外コンサートのような光景がだそうです。
〈参照:yahooファイナンス〉
ローマ法王と教皇・枢機卿の違いとは?まとめ
ローマ法王と教皇・枢機卿の違いについてまとめると、
・『法王』と『教皇』は同じ意味。
・宗教上のいちばん位の高い人を指した『法王』は、1942年にバチカンと正式に外交関係を結んだときからの呼称。
・教えを授ける最高位の人を指す『教皇』は、日本のカトリック教会が1981年のヨハネ・パウロ2世来日時に統一させようとした呼称。
・『枢機卿』はカトリック教会において教皇の助言者たる高位聖職者。
・11月20日に外務省は『教皇』を正式な呼称にすると決定したので、今後は『教皇』が正しい。
『スーパー法王』と呼ばれ宗教問わず世界中で人気のフランシスコ教皇の来日楽しみですね!
[blogcard url=”https://mogumogu-foods.com/catholic-protestantchigai-2882/”]